自分の言葉は、どうやって育つのか

まずは、自分のことを自由に書ける場所を持つ

自分の言葉を育てるなら、まずは人の目を気にせず、自分の感じたことや考えたことを自由に書ける場所を持つのがおすすめです。

たとえばブログやSNSへの投稿だと、「こんなことを書いたらどう思われるだろう」「ここは書きたくない」と、無意識に書く内容を選んでしまうことがあるからです。

心理的に書きにくいところを避けながら書こうとすると、話のバランスが崩れたり、辻褄を合わせるために取り繕ったりする必要も出てきます。そんな状態では、感じたことや考えたことをそのまま言葉にするのは難しくなります。

このサイトでは、誰かに見せることを前提としない手書きの日記をすすめています。

最初から書きにくいことを無理に書く必要はありません。誰にも見られない場所で、素直に心を開いて書いていくことが、自分の言葉を育てる土台になります。

いろいろなものに触れ、いろいろなことを書く

自分の言葉は、何もないところから突然生まれてくるものではありません。

日々の出来事や人との会話、本や映画など。外から入ってきたものが自分とぶつかり合うことで、自分なりの言葉が生まれてきます。まるで化学反応のように。

同じ映画を見ても、どこに心を動かされるかは人によって違います。これまで体験してきたことや、大切にしているものが一人ひとり違うからです。

日記には、ポジティブなこともネガティブなことも書いていきます。

楽しかったこと、腹が立ったこと、悲しかったこと、何となく気になったことなど、いろいろな出来事について書くことで、さまざまな思いや考えを言葉にする機会が生まれます。

書き続けるうちに、自分の言葉はおのずと磨かれていく

こうして日々書き続けていると、少しずつ、自分の思いや考えを自然に言葉にできるようになっていきます。

私自身は、特に言語化の力を身につけようと思って日記を書いていたわけではありません。

ただ、その日にあったことや感じたことを書き続けているうちに、自然と自分の思いや考えを言葉にできるようになっていました。

これは川を流れる小石に少し似ています。小石は川の流れの中を進み、あちこちにぶつかりながら、長い時間をかけて少しずつ角が取れ、丸くなっていきます。

自分の言葉も同じです。様々なテーマで日記を書く。その積み重ねの中で言葉は少しずつ磨かれ、やがて自分の思いや考えを、以前より自然に表せるようになっていきます。